究極のリアルマネーであるキンに世界中が殺到中
中国人民銀行(中央銀行)が7日発表した2023年10月末の外貨準備の内訳によると、金の保有量は約2214トンと9月末から23トン(1.1%)増えた。12カ月連続の増加で、積み増し期間は統計を遡れる1999年12月以降で最長となった。
この1年で金の保有量は13.7%増えた。米長期金利の上昇が背景にある。安全資産として金の備蓄を進め、米国債の保有は減らした。
(日経 伝)
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中国の金保有量が、2,214㌧.....? それはあまりにも少ない。少なすぎる。RMBの基軸通貨を狙う中国である。国際通貨としての信用度UPには最低でも5,000㌧は欲しいところ。私は既に5,000㌧は優に超えている と思っている。
とまあ、中露はじめ世界中の国家群が庶民も中銀も挙って金現物を買い進んでいる。人間が『本物の通貨である』とした”紙幣”は劣化が止まらない。最後はタダの紙に収斂するんだろうね。
古代メソポタミアの時代から金はリアルマネーとして流通してきたのだから、信頼度は米ドルの比ではない。この不思議で妖艶な輝きを放つ重金属はどこで生まれたのか...。
ついこの間までは、超新星爆発で誕生する とされてきた。ところが超新星爆発程度では金は生まれないのではないか という説が出てきて、生成は中性子星同士の爆発的な合体から生まれる となった。さらに最近では、小さな原始ブラックホールが中性子星に吸い込まれた時に、ブラックホールが星を内部から吸い込み始めて、最後に爆発する際に空間にまき散らす という説が出てきている。
金の原子核の中性子の数は118個。こんなに多い中性子を抱えているのだから、中性子が多い場所で生成される ということは想像できる。
まあ兎に角不思議な金属であることは間違いない。ましてそれが希少性がある ということになれば、貴重=価値の保存 ということになって、究極のリアルマネーになったんだろうね。
勿論世界中の人々には、金の原子核構造や生成過程なんかどうでもよく、兎に角自国の通貨が信用できない ってわけで金に殺到しているわけだけどもね。
最終形は、いくらになるのか? 私は2012年から公言してきた¥32,000/gを修正するつもりはありませんが、円の劣化を考えればそれで済む話ではない のかもしれないね。