世界を変えるか 核融合炉

 日本の量子科学技術研究開発機構(QST)は1日、核融合実験装置「JT-60SA」の運転開始記念式典を千葉県那珂市の研究所で開催した。「JT-60SA」は現時点では世界最大の実験装置。今年10月、核融合反応に必要となる「プラズマ」の生成に初めて成功させた。
 式典には高市早苗科学技術担当相と盛山正仁文部科学相欧州連合EU欧州委員会のカドリ・シムソン委員(エネルギー担当)も出席。3人は研究所の中央制御室でボタンを押すと実際に装置が稼働し、紫色に光る約800万度のプラズマが約10秒間発生した。
 「JT-60SA」のプロジェクトは、二酸化炭素を排出しない、将来のクリーンエネルギーとして期待される核融合エネルギーの早期実現を目指し、QSTと欧州連合EU)の「フュージョン・フォー・エナジー(F4E)」が2013年より共同で組み立てを開始した。本格的な運転開始は2025年からを予定している。
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 日本の進むべき道はこれだと思う。最高レベルの技術を一層磨いて、人類のためにテクノロジーを発展させる。そしてその技術はオープンにする。
 欧米型のやり方、つまり特許で抑えて技術を独占して巨利を貪る。この、他社から収奪するやり方を修正しなければこの先地球は行き詰まると思うよ。
 
 欧米に葬られた日本の技術は多い。オープン型のOSだったTRONーPROJECTは米国によって潰された。藻類が生成するオイルは、単位面積当たりの生産性が非常に高い、石油資源の代替エネルギーになり得る大発見であるにも関わらず、なかなか日の目を見ない。
 他にもMRJに象徴される航空機製造やフルEVとは違うハイブリッドシステム。カーレースの世界も同じ。ロータリーエンジンル・マン24を制したマツダは、翌年からロータリー禁止の屈辱的洗礼を受けたし、F1で常勝だったホンダのマシンはターボエンジン禁止で潰された。
 欧米は自分たちが不利な立場に陥るとレギュレーションそのものを変更して潰しに掛かる。スキージャンプのルール変更は有名じゃないか。
 
 兎に角、この常温核融合システムは日本だけではなく、人類のエネルギー問題を救う一つとして世界で共有すべきテクノロジーだと思う。
 成功のカギは、米国による妨害をどう回避するかだと思うけどね。尤も温暖化詐欺運動によって石油資源はやり玉に挙がっているから、それは追い風か。
 
 どこかの学者さんが言ってました。
『日本国内の雑草を100%活用すると、国内のエネルギーを100%賄える』と。
コスト的に非現実的ではあっても、理論上は可能なんだろうね。
 私の趣味のひとつは家庭菜園。雑草の駆除に苦労しているけど、兎に角生命力が凄い。水、肥料がないのに凄まじい繁殖力。なるほど活用しない手はないはずなんだけどね。
 
 既得権益、エネルギーコングロマリット、などの障害がなくなれば世界は驚くほどに良くなると思うよ。
 
 

完成したJT-60SA